ミクロネシアの数学教育

2018年度1次隊シニア海外ボランティアとして、ミクロネシア連邦で数学教育に携わります。

学校見学

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見学させていただいた学校



 ミクロネシアに来て初めて通常授業の見学をすることができました。教育局から車で1時間ほどの距離にあるこの学校は、1年生から8年生までで約250名の児童・生徒が在籍してします。休み時間になると子供たちが元気いっぱいに校庭を走り回る姿などは日本と変わらない光景だと思いますが、授業中のようすは日本とは異なる点が多々あり大変勉強になりました。

 

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授業風景(休み時間ではありません)

 この写真から見て取れるように、机やイスのあるなし、ノートや教科書のあるなし、制服のあるなし等、日本では決してみられない光景がたくさんあります。しかしそのことを理由にして、いじめたりするようなことは決してなく、あるものをみんなで共有しながら仲良く笑顔で学ぶ姿がとても印象的でした。もちろん、すべての児童・生徒に十分な数の机や教材があればそれに越したことはありませんが、物が無いことを悲観するのではなく、現状を受け止め、それぞれの違いを認め合い、あるものを工夫して利用する姿勢は、我々が見習うべきものだと感じました。

 

「机がなければ、床で寝転んで勉強すればいいじゃん」

 

 写真の男の子が自らその態度で、多様性を認め合うことで解決可能な問題の存在を私に示してくれました。

 

 

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 算数の授業をメインに見学しましたが、子供たちのノートも個性豊かなものがたくさんあり、ただ単純に日本式のノート指導をそのまま持ち込んでしまったら、彼らの豊かな表現力を押しつぶしてしまいそうだと感じました。

 

 この国の子供たちにとって、どのような指導が適しているのか、これから他の学校をさらに見学していく中で、その方法を模索していきたいと思います。